現在の医療を取り巻く環境は、少子・高齢化の進展、医学・医療技術の急速な発展なども相まって、急速に変化しており、こうした社会的・国際的なニーズの変化に対応するためには、専門知識の修得だけでなく、異分野を横断する学際的な視点や多職種連携のスキルを養い、先端医療技術の社会的・倫理的な影響にも対応できる力を身に付けることが求められます。
従来の学問分野に立脚した医学・歯学・口腔保健福祉・保健の教育・研究組織から、分野を横断的に学ぶ教育体制を整え、専門領域や教育組織の枠にとらわれず、全ての学生がアカデミアに限定されない、研究者や高度専門職業人として必要な共通の素養とスキルを修得できる環境を提供するため、令和8年4月より、医歯学総合研究科と保健学研究科を統合し、医歯保健学研究科を設置しました。



医歯保健学研究科の概要
博士課程は、従来の4専攻から1専攻に統合し、医学プログラムと、歯学プログラムを設置します。医学プログラムは、グローカル医療研究コース、精密医学研究コース、脳とこころの医学研究コースの3コースで構成されます。
博士前期課程は、医歯学総合研究科修士課程の医科学専攻、博士前期課程の口腔生命福祉学専攻、保健学研究科博士前期課程の保健学専攻を1専攻に統合し、健康科学専攻を設置します。
健康科学専攻は、メディカルサイエンスプログラム、口腔保健福祉学プログラム、看護学プログラム、次世代医療技術科学プログラムの4プログラムで構成されます。
博士後期課程は、医歯学総合研究科博士後期課程の口腔生命福祉学専攻と保健学研究科博士後期課程の保健学専攻を1専攻に統合し、健康科学専攻を設置します。口腔保健福祉学プログラム、看護学プログラム、次世代医療技術科学プログラムの3プログラムで構成されます。
なお、学位プログラム(コース)には目安となる募集人員を設けています。

教育課程の特色
教育課程の特色は、医学・歯学・保健学の分野を横断する学際的思考を涵養するための広さと、特定の専門分野を探究する深さの両立及び研究科の全ての学位プログラムに通底する共通性と、各学位プログラムの特色を活かす多様性の両立です。
本学の幅広い学術リソースを活用して、専門的知識と分野を越えた思考を涵養する「専攻共通科目」、「プログラム共通科目群」を提供します。
博士前期課程の「専攻共通科目」では、医療分野に関する研究を初心者が着想し、計画から実施、成果発表までの過程で必要な基本的手法を修得し、博士後期課程及び博士課程の「専攻共通科目」では、自立した研究者として、医療に関する分野で研究の着想から具体的な計画立案、研究の実施、そして成果を学会や論文で発表するまでの過程に必要な基本的な方法論を修得します。
「プログラム共通科目群」では、多職種連携、地域医療、医療と理工学の連携推進、国際的視点を身につけるための科目を開設します。これらの科目は、学際的知識を統合し、医療分野における新たな価値創出に貢献する高度な専門人材を育成するための新しい大学院教育モデルの一つとなると考えられます。